映画の話

映画 覚え書き

オペラハット

気持ち悪いレベルの明るい性善説映画で終始居心地が悪かったが、時おりめちゃくちゃダークな色味の画面が出現して、この性善説ー正直ものの馬鹿がなけなしの金を他人の為に散財する事で魂は救われる映画の構造そのものがブラックユーモアのダブルミーニングになっている。みたいな歪な映画なのか?みたいな気もした。途中 黒沢清やファズビンダーのペドロフォンカントの苦い涙にそっくりの場面があったり、ヒロインがベロニカフォスの憧れ のヒロインに似てたり、ファズビンダーはキャプラを全てダークな映画に再構築しなおしていたのか?と終わり頃気がついた。つまり、この映画は全く面白くなかったが、ファズビンダーがいかにこの映画を面白く観ているか?を発見できて良かったし、もう一つ言えば、吉田喜重が血は乾いているで佐田啓二ゲーリークーパーをやらせる事で白人と日本人のルッキズム的に心理的に絵がどう変わるのか?を見れて良かった

ゲイリークーパーが完璧な白人顔の2枚目である事で、この白痴的公民権運動ムービーにダークさのかけらも感じさせない絵に説得力を持たせているバランスは見事だった。この映画をみて、阿保な品行方正マンを与太郎粗忽長屋の一点のネガティヴな曇りもないイケメンとして説得力を持たせる白人2枚目俳優のコメディ演技の強度みたいなのを感じた。