映画の話

映画 覚え書き

ならず者

石井輝男のならず者は初見 15分くらい観てつまらなかったので観るのをストップしていたが、部屋の掃除やら猫の点滴が終わったので、再度トライしてみる事にしたところ、夢中で最後まで観れた。前回、猫が嫌がるので部屋を明るくしたまま観ていて気付かなかったが、石井輝男 映画特有の月岡芳年的な色味と香港や台湾映画っぽい発色が綺麗に融合していて「絵葉書的な意味で」たいへん綺麗な映画だった。このような映画はバスターキートンサイレント映画的な伝統を踏襲しつつ、後のブライアンデパルマスカーフェイスに繋がるクレーン撮影やスピードズームなどのカメラワークもあり、そうするとアルパチーノがもの凄く物真似の下手な高倉健を演じるコメディアンのようにも思えたりもした。
また高倉健が露天の的当てみたいな店で大量に景品を貰うシーンだったり本筋に関係ないシーンがふんだんに盛り込まれる感じもヒッチコック的であると同時にツアイミンリャンの河や青春神話、ホウシャオエンの風柩の少年や憂鬱な楽園への台湾ニューシネマに繋がる感じもある。もう一つ言わせて頂くと、ケンラッセルの白蛇伝説→ツアイミンリャン河→ならず者の順番で観たんだけども、蛇つながりの映画鑑賞になったと同時に白蛇伝説の地元の祭り。みたいなのがハードコアメタルと80年代のディスコ。みたいな雰囲気で撮られているのも良くて、イギリス映画を間に何本か混ぜる事で出てくるスパイスってあるな。と思いました

その後、自宅近くの中華料理店で千円の定食を食べながら柔道 銀メダリストと原田大蔵や上田の番組を観ながら、「やはり家にずっと居るのは気が滅入るし、映画マニアのマニアックなおじさんの話など全くカリスマ性がなく、世間の人が知りたいのは、こういったイケメンや美女のスーパーアスリートの取るに足らない日常生活の方なんやぞ!」みたいな事を実感した。

最近は家に居る重圧に耐えられず、無意味にコンビニのイートインコーナーでスマホを見ながら1時間くらい暇つぶしをして帰ったりする事が息抜きになっている。やはり、TVサイズで観る銀幕の世界は今ひとつ華も迫力も吸引力もない。
よくDJ shortaの動画をみて毎回知っている有名な曲が2個合わせるだけで あんなにも新しいモノに聞こえる事に興奮したりしているが、あそこまで技術がある人でも、やはり自宅でプレイしている時はどんよりした気分で練習しているのであろうか?