映画の話

映画 覚え書き

コルドリエ博士の遺言と呂布カルマの駅

最期まで観て本当に面白くなかったコルドリエ博士の遺言ではあったが、ふとペドロアルモバルのヴォルベールのシークエンスの類似に気付いて、やたらと自分の中で味がでてきた。あの映画もペドの再婚した旦那の現場を発見したペネロペが包丁で刺し殺して死体を女友達と処理したあと、いきなりパーティーやろうよ!みたいな感じでモヒート作ったりフラメンコ歌ったりしながら、その後、殺された旦那などまるでいなかったか?のように話が最後まで続く。「人間が一人死んでんのに?!」と、モヤモヤした気持ちを抱きつつも、結局、ペネロペの詐欺師カリスマホストみたいな表情が魅力的すぎてストーリーなど、どうでも良くなってくる。
結局、このコルドリエ博士の遺言も親友を殺してシレッと葬式に参加しながら未亡人にベタベタしたり、色々とサイテーのエロ博士なのだが、この物語の中で、その伏線は何も回収されない。その辺りがジャンルノアールイズムというか、めちゃくちゃ気持ちいいのだ。全ての伏線が回収されてるような回収されていないようなお洒落エロ映画。それが、ペドロアルモバルでありジャンルノアールでありペネロペクルスなのだ。

尚、バズ狙いで呂布カルマの駅の話まで上手く繋げようかな?と思ったけど、ジャンルノアール映画の新たな側面を発見した事に興奮しすぎて、これ以上語る事が面倒くさくなってしまった。

この辺りのいい加減さがまさにジャンルノアールイズム!フランス映画のお洒落テクニックなのである!