猫の点滴をはさんで、ようやく最期まで鑑賞。この作品の初期のジャンヌモローの役がゴダールの男と女のいる鋪道のアンナカリーナの原型である事に気付きつつ、この髪型のボブはパルプフィクションのユアサーマンのキャラやロストハイウェイのナタシャーグレイソンワグナーまで続いている事に気付きつつ、ホウシャオエンの憂鬱な楽園がこの作品の完全なリメイクである事に気付きつつ、メルヴィルの犬のジャンポールベルモンドがこのベッケル作品のジャンヌモローに、メルヴィルの賭博師ボブのロジェディスティーユがこの映画のジャンギャバンである事に気付き、メルヴィルがベッケルの1作品を2作品に分解しているような気分になった。
中川信夫の東海道四ツ谷怪談の天知茂がやっぱり時代劇の新たな面白さを発見したという意味で強烈で、グロいので半分しか見なかったけれども、そちらは春日太一氏のネットにあがっている批評を見ていただければわかりやすい。と思うけれども、天知茂という時代劇 俳優がpunkからのニューウェーブに発展していった。みたいな流れがあるな。などとレコードジャケットの解説しているtowa teiのブログをみていて気付き、時代劇のニューウェーブ性という意味で大島渚の御法度。という作品もあるが、tei towaのヒット曲とバービーボイスとかを中川信夫の東海道四ツ谷怪談を念頭におきながら聴くと、80sのアメリカンサイコ的な部分に怪談時代劇と見えてきて、そういうマハラジャとかディスコサウンドみたいなキラキラしたものを時代劇の陰湿さで解釈しなおす事でまた闇金ウシジマ君的な再解釈が産まれてくるかな?と思った。研なお子のカモメとブランディのボーイ イズ マイン。みたいなサウンドを混ぜると、近松門左衛門の女殺し油の地獄っぽいイメージになる。みたいな。たしか、ミッシーエリオットのcrazy feelingやsnoopの最初のアルバムは そんな日本の80sの東京カレンダー的なセレブ感と古典的江戸時代の怪談が混ざったような和のドロドロした江戸川乱歩とか犬神家サウンドだった。
そんな意味でtei towaのMARSのPVもとても怪談っぽくもあるしSFコメディっぽさもある筒井康隆とか星新一っぽい不思議なテイストだ。