映画の話

映画 覚え書き

ハーワードホークス

年末、正月とずっと具合が悪く、連休最終日 すこし具合が治った。と思ったら、今日から仕事ですよ。

そんな訳で、連休最終日 ハーワードホークスを何本か見直してみた。結局、普段の日本人の生活(トラブルに巻き込まれないように極力 目立たないように真面目にやっていても、必ず一週間に1回は1個か2個 発狂しそうな事が起こって、そこでぶち切れてめちゃくちゃにやると、更にめちゃくちゃな状況になって自分に返ってくる。それで今まで普通に出来ていた事の倍の時間をかけて毎日コツコツと処理する事になる。この辺りの話、ヴィスコンティの若者の全てを観て下さい。ゴッドファーザーの1とかタケシのキッズリターンの原型だから)とハーワードホークスの映画のリズムが全く合わなくて、いつも半分くらい観て、そのまま今日まで寝かしてきた作品を今回 一気に処理する事にした

すると、これがめちゃくちゃ面白い。3つ数えろ(ローレンバコール)→赤ちゃん教育(キャサリンヘップバーン)→モンキービジネス(マリリンモンロー)。

最初は「上流階級社会の一員になりたかったら逆玉の輿を狙え!」的な話(松田優作探偵物語とか家族ゲームの流れ)から、だんだんとハードボイルドコメディがスクリューボールコメディになっていき、最終的に世界で初めてLSDが誕生した時代の空気感を詰め込んだスクリューボールコメディへと変化していく流れ。そこに悪魔のキューピーことマリリンモンローとチンパンジーのバブルス君。そして東映初期の松方弘樹や梅宮辰夫ばりのLSDを食ってスポーツカーをめちゃくちゃに運転する角刈りのケーリーグラントがいる。(モンキービジネスをJGクルーゾーがリメイクすると囚われの女。になるし、それがフルチやアルジェントやルイスヴュニエルのフィルターを通って、JGバラード原作のクロネンバーグのクラッシュへと変化してゆく。そう考えると、ホークス初期の港港に女ありのルイズブルックスの飛び込みのシーンとモンキービジネスのケリーグラントの飛び込み。とマリリンモンローの水着のシーンの対比(プールと飛び込みの話で言えば、ニルヴァーナの赤ちゃんとか卒業のダスティホフマンの潜水服。ライフアクアティックのビルマーレの海洋生物学博士へとホークスの映画史の記憶のイメージが生物の進化を逆回転する感じで戻っていきますよね。それがフォーサイドのdropのミュージックビデオの作りかも知んない)が、アルトマンのロンググッドバイの画面の奥行きを強調したチャンドラー作品の表現へと応用されていっているような気もする)

あと、3つ数えろのローレンバコールがピアノの伴奏をバックにドゥワップ的な歌を披露するシーンも良かった。あの歌詞のトマトがパルプフィクションのユアサーマンのケチャップのギャグに繋がるし、teitowaのApple椎名林檎のリンゴも連想させるな。と勝手に思った(結局、加藤泰江戸川乱歩の陰獣とホークスのチャンドラーの3つ数えろ。の対比がポランスキーのチャイナタウンとかアルトマンのロンググッドバイ。PTAのインヒアレントヴァイスまで繋がってゆく)