映画の話

映画 覚え書き

ニュージャックスイングと90年代 R&B

デビットリンチが死んだ事で、snsではリンチの考察めいたものがたくさん流れてくるようになった。僕は半年前からノワールばかり掘り続けていたので飽きてしまっていた。最初はラオールウォルッシュ特集からだった。かりにハワードホークス特集から始まっていたらここまでハマる事はなかった。そんな中で、エレファントマンの話をする人が意外にも多くて、僕はリンチ作品の中でエレファントマンのみ駄作だとずっと思っていたけど、50年代ノワールをある程度 掘り起こしてリンチ的な世界観が頭の中である程度パターン化され飽きてしまうと、エレファントマンはやはり新鮮な気持ちでもう一度見直したくなってくる。そう考えると僕は一般的な日本人の平均的な一般大衆より一周遅れで感性が愚純。それゆえに、ずっとカウンターカルチャー好きのスノビズムを気取り続けていたのかも知れない。
話はずれるがジョナサンデミがエレファントマンのアンソニーホプキンスで羊たちの沈黙を撮っているのも面白い話だ。ジョナサンデミ特集では 愛されちゃってマフィヤ とか メルビルとハワードなど面白いキッチュな作品がたくさん紹介されていた。そのようなキッチュな要素が一掃されて、羊たちの沈黙のような作品が大ヒットとなった。今週末 みたロバートアルトマンの三人の女もそんな巨匠になる前のアルトマンのカウンターカルチャー的な趣向が詰まった作品で、これも中原昌也氏の新刊を読んで、僕は即買いした。

そう言いながら今週は、ロバートアルトマンの三人の女とスコセッシおすすめの哀愁の湖と廉価版の2千円 ロマンチックコメディDVD boxを観た。一番 高かった哀愁の湖が一番ノレなくて、意外にも投げ売り価格のロマコメDVD boxがめちゃくちゃ良かった。プレストン スタージェンスの結婚5年目の冒頭は村上龍のトパーズのビーフジャーキー社長の短編に繋がっていく。マリリンモンローのレディ オブ コーラスもめちゃくちゃ良かった。そしてルビッチの極楽超特急。これは中原昌也氏がアルトマンで唯一低評価をつけていたザ プレイヤーの元ネタになっていて、何故 アルトマンが引きで螺旋階段のシーンを撮ったり、ティムロビンスがバスケットボールのフリースロージェスチャーをしたのか?とかの意味に気づく。あと時計のカットとbroke your neckという台詞。ウータンクランのprotect your neckに繋がっているのではないか?と思いました

アルトマンの三人の女を見終わってから、オーソンウェルズのfakeをもう一度見直して、やはりカウンターカルチャー時代のアメリカの作品はいいな。と思いながら、中原昌也氏が紹介していたスプリングブレイカーズやプレイタイムも欲しくなってしまった。

あとベルイマンの仮面ペルソナとアルトマンの三人の女をもう一度見比べる事で、クロネンバーグにも近づいていくようにも思う。

例えば、中原昌也氏は本で加藤泰監督と言うと皆殺しの霊歌の話にしか触れていない。そこをあえて、そこまでパンチのない陰獣とか、僕的にはめちゃくちゃつまらなかった日本俠花伝。アルトマンで言うと雨に濡れた舗道とかザ プレイヤーなど、中原昌也氏がプロとして見送ったボール玉をどんどん全力で打ち返していく事で、中原昌也本の内容に深度が出てきて10倍楽しめていく部分もあるな。と言うのを、又吉のyoutube動画を観ながら 又吉のお洒落生活の方法論を丸パクリしてブログを書いている俺なのだ。このように 下北沢 高円寺お洒落人間には、我々 ファッションに疎い者達に見えなかった幾つものヒエラルキーがある。