映画の話

映画 覚え書き

中原昌也の作業日誌を読んで

中原昌也の作業日誌を読んで、ヒッチコックの救命艇を500円で購入。この ショボイセットと白黒の悪い画質で、いやむしろ簡素なセットだからこそ。と言うべきなのか?ここまでgothで深みのある世界観を構築出来るのか?という驚き。この時代のヒッチコックは、ピーターグリナウェイ的なダークさが凄い。
主演のタルラーバンクヘッド(ディトリッヒに少し雰囲気が似てる)と、エイリアンのシガニーウィバーを見比べる事で いかにエイリアンが救命艇をSFという最新技術を使ってゴージャスにリメイクしたものであるか?みたいな発見もあると思う。ロストハイウェイにおける深夜の告白みたいなもの。なのか?

ついでに中原昌也の新刊でも、黒沢清のインタビューでも薦めていたフラィッシャーの絞殺魔とその女を殺せを購入。とにかく複雑な状況説明をタイトにみせる。という事が、社会的な映画を撮る。みたいな事に重要なんだ。みたいな事のお手本。なのだが、自分的には黒沢清のカリスマ。だけ購入していれば、それで自分は気持ち良くなれたのかな?とも思った。別に映画監督になる訳でもなく、映画の撮り方。みたいな事に詳しくなっても...。と思いつつ、色々と映画の見方というよりサンプリングとかフェティシズムについての考察が進化したような気がする。(というより、中原昌也の作業日誌のタランティーノグラインドハウス爆音上映界の記事をノートに書き写していて知った)結局 映画館で観て黒沢清のカリスマが良かったのに、カリスマは買わないで、フラィッシャー二本とベルトリッチ二本を買ってしまって、結局 今のところ 観たいカリスマだけ 手元にない。こういう事が人生のリアルなのかな?という感じが最近はしている。

結局、カリスマもそのうち買うのかな?

いずれにせよ、中原昌也でも黒沢清でも書いたものを読んでいる間に だんだんとそれら巨匠の質の悪いコピー。みたいな思考で映画を観たり購入したりする訳だから2倍 3倍金もかかるし、その上で少しでも劣化版にならないようにノートに書写したりして 自分で巨匠が話した内容をなるべく正確に吟味するようになるのだが、その行為自体が呪いのように感じられる事も最近はある。だから、むしろネットにありがちないい加減に人の言う事をパクって吹聴したり。している事はパクっている人に対して極めてディスリスペクトではあるが、その人 自身の人生の呪いをダイレクトにくらわないで済むのかな?と思ったりもした。いずれにしろ、プロのストカーをする事自体は極めて下卑た事だが、確かにセンスのレベルは格段にあがる。というような内容が町田康の文章修行術に書いてあったような?なかったような?立ち読みした時点では 確かにそのように読めた。ので、それを暇な時間で実践している