映画の話

映画 覚え書き

哀愁の湖

桜の代紋が面白かったので、久しぶりに野獣死すべし。をじっくり見直そうとしたが、あまりのテンポの悪さにイラッときて断念。殺人や資本主義体制に対して哲学的理屈がしつこく語られる割にその理屈とあってない無駄な絵が多すぎてイライラしてしまった。

その後、ルビッチの陽気な中尉さんを観る。この殺伐とした今の日本に本当に見られるべきは テンポの良い映画なんだ!と実感。

その後、哀愁の湖を久しぶりに見直しながら、あまりにテンポのゆっくりとした鼻の浮くような空疎で洒落ていて全く血の通ってない小粋な男女の会話とメロメロのメロドラマやアメリカの理想の幸福な上流家庭像が 中川信夫東海道四ツ谷怪談みたいなノリで描かれている事の異常性とアメリ社交界の爽やかさの強要(爽やかハラスメント-サワハラ)や自らが進んでpopアイコンとして雁字搦めになるジャニーズ団鬼六(通称 ジャニ団)の重圧に初めて気付き。ゾッとした。

この映画の考え方でいうと、日本のツイッターとかで語られる理想のモテ男や高所得経営者やプレイヤー像。などの概念に一般の冴えない人達が巻き込まれて蝕まれていく過程がまさにアメリカ企業が創り出した日本の怪談 牡丹灯籠のようであり、唐十郎が監督。主演 宮沢りえ豊川悦司の青春牡丹灯籠なども観たくはなったが、もうこれ以上DVDを買う事もキリがないので私は調べませんが、気になった方は 現在における日米安保体制の闇から70年代アングラ劇団の芝居を考察し直してみるのも一興であるかと思われます。というのも、トランプとかイーロンマスクとかを寺山修司とか唐十郎みたいなモン。なんだと仮定した時に、当時のアングラ劇団の芝居自体が、人工的に浅間山荘事件や学生運動(学生運動 自体が米ソ冷戦管理下における日本の分断統治をパロディ化したもの。と考えると2重の入れ子状態のアトラクションになっている)を何度も追体験するホラーアトラクションではなかったのか?と仮定している訳です。ただ 僕は金が底をついたので これ以上この件を掘り下げる気もなく。どなたか金がある方がこの考察を続けていって更にキチガイじみてイカれたら良いなぁ。と思っています。しかし、そうやって考えていくと、カサヴァテス映画というのは しみじみとアメリカ白人社会の良心なんやなぁ。と思ったりもしますし、結局 生きる事 そのものが自分という役を演じきる事なんだ!と割り切る事が人種とか関係なく 良識ある大人の良心的な態度なのかもわかりません。