映画の話

映画 覚え書き

又吉直樹の初期のエッセイ

又吉直樹の第2図書係補佐が好きで何回も読んでいたし東京百景も 立ち読みしたら面白かったが、花火や劇場は あまり自分には興味のない恋愛や売れない芸人が売れる為に試行錯誤する営業努力とフェイム。について 多くの時間が割かれていてそんなに興味を持てず話に入り込んで読めなかった。

思うに、初期のエッセイには収入がない状態でいかに有意義に時間を過ごす事が出来るかが詳しく書かれていて、まったく元手資金がかかっていないのに何かを創造する。みたいな芸人根性に初めて触れて大変カルチャーショックを受け、オードリーやハライチ、ナインティナイン、トムブラウンのラジオを聴いていても、そのようにアメリカの最先端の情報に飛びつかなくても今身近にある情報で料理しても楽しませる事は出来る。みたいな事が具体的に証明されていた

とりあえず「hiphopは ブロンクスのお金がない黒人達が始めた音楽」みたいな話らしいので 資料代や機材をなるべくかけなくても こういった複雑な黒人のサイバーパンクみたいな複雑そうで新しそうなデコトラの音楽版みたいなのは作る事は出来るのか?と思い 色々とDVDを買っていったが 最初のビデオデッキ代は1万円だったものの DVD代で7ヶ月くらいで40万円(いやでも1カ月 最大3万以上は使ってない筈だから、やっぱ変だな。しかし30万ぐらいまでは細かく計算してたから、やっぱそれ以上は,いやターンテーブルが30万だったから、それ以上いかないように計算していたんだっけな?)くらい使ってしまっていた。その上で、何も制作していない上に ただ購入したDVDを観ながら映画の感想とあまり関係ない芸人の悪口を書くブログを続けてしまっている事に大変な衝撃を受けた。

何故こうなってしまったのか?最近の行動を振り返ってみると、自分が今一番観たい映画のDVDを必ずしも購入しているわけではなく、現在の市場価格が1万円以上に高騰しかけている奴や中原昌也がすすめている奴が2千円で売られていたら機械的に買うようにしているので、常に自分が観たい気分のモノと無関係な映画を観続けている。
その結果として、低収入の独りもんの子供部屋おじさんが ずっとキムタクと松たか子ロンバケみたいな感じの古いハリウッド映画のロマンティックコメディを殺人鬼みたいな顔でイライラしながら観続ける状態になっていて、このおじさんがDVDを観ている理由が映像でテイトウワとかDJ shadowとかマッドリブみたいな音楽の映像版を文章で作る。

みたいな目的も行動もやってる事もチグハグな訳がわかない状態になっている事が、先日観たルビッチの青髭七番目の妻(普通に特に面白い映画ではない)がキョーブリックのシャイニングの元ネタじゃん?みたいな発見に喜んだ。状態に似ている。(よくよく考えると別に元ネタである根拠もなにもなく、ただ、自分がなんとなく チグハグな思考回路に落ち入りながら鑑賞している為にーそう感じたから。みたいな事でしか無いのだが)


そんな訳で、たまにsnsで見かける売れなくなった芸人達の支離滅裂な発言にも 最近は大変 シンパシーを感じるようになった。

と、言いながら 昨晩 購入したベルイマンの夏の夜は3度微笑む。がめちゃくちゃヒットで、そもそも最近は割安という理由だけで好きでもないロマンティックコメディを出鱈目に観続ける事に、自分の頭の中に自分の意図しない体系的な知識や思考回路に本来の最初の目標が乗っ取られているように見えて、やはり最初の目標の思考回路に迂回しながら原点回帰する過程なのか?だとすると、一応 あとから振り返った時に意味が出てくる。みたいな気がして、長々と 現在は無意味に感じられる思考回路の過程をダラダラと記述し前置きが長くなってしまった。
後、僕は又吉の初期エッセイの「コインロッカーベイビーズの下巻を買って 上巻を読むまで何年もかかった。」みたいなエピソードにやられて、現在 わざと2千円以下のDVDを買い続けているのは 単にこれ以上なるべく無駄遣いしたくないだけ。なのにも関わらず、「この行為が後の又吉直樹直木賞受賞に繋がっていくんだ!(又吉直樹直木賞て韻を踏んでいる)」みたいな呪術的な意味を持たせ始めているので、又吉直樹 自身による「あの行為自体にあまり意味はなかった」みたいな声明に対して 甚だ 懐疑的である

肝心のこの映画の面白さを伝える体力はもはや残っていない。なら、最初から この映画の感想から書き始めれば良かったのだが、俺の中で この映画に至るまでの幾つもの全く面白くなかった気分で観ていた 本来面白い名作であるはずの映画達の解説も踏まえて、この映画の感想を書きたかったのだが、そんなに面白くなかった映画の感想を踏まえてこの映画の感想をまとめる頭脳も体力もなく。結局、この映画に至るまでの最近の気分の過程だけを ダラダラと書き綴ってしまいました