映画の話

映画 覚え書き

黒の試走車

1ヶ月くらい前に、あちこちオードリーのゲストが朝井リョウ西加奈子の回を見ていて、「老眼がひどくなって ますます文学の話題についていくのがキツくなった。」としみじみと思いながら区で配られた商品券で、中原昌也の新刊「焼死体達の~」を買った。

中原昌也が大病から復帰して2年あまり。久しぶりに来日したペドロコスタとの2ショットツイートがあげられていて つい嬉しくなって購入したものの、立ち読みした時点から サクサク読めるような代物ではなく、1ヶ月以上経過した今でもパラパラと部分的に拾い読みする程度で何が書いてある本なのか未だに把握していない。

振り返ると青山真司やecd が死ぬ間際も、死ぬ。死ぬ。言いながら、いつまでも ダラダラ生き続けるような気がして 自分は本を購入する事はせず 金を節約する為にひたすら立ち読みしていた。そして、中原昌也も 青山真司やecdと同様に 自身の芸術的考察を深めながら ダラダラと緩やかに幸福に病院で死んでいくものと思っていたので、あのようなタフな形で生還し 病院からシャバに戻ってきた事に 精神的ショックを受け自分の終活みたいな事を初めて具体的に意識し呆然とした恐怖を覚えるようになった。ところでdomuneの宇川直宏中原昌也叶井俊太郎の対談は良かった。大竹まことのゴールデンラジオの壇蜜の最後の回も感動した。鈴木モグラの親父の話も泣いたなぁ…。あと、やっぱりハチミツ二郎の話もショックだったなぁ。コロナで糖尿病を発症してからの不幸の連鎖の速さには ほんとゾッとさせられた。

 

このペースで書いていると、dj 松永とオドーリ若林に影響を受けて、ギャングスターとかダフパンクとかファレルやカニエとかjdillaとかのサンプリングの作り方 動画にハマりつつ、成瀬巳喜男木下恵介川島雄三増村保造吉田喜重のdvd を買い漁っている話まで書き終わりそうにない。

発端は dj 松永のプレー動画を見ても何が凄いのか?さっぱり理解できないというレベルから始めて YouTube 動画で過去のdj 達の曲づくり解説を色々見るようになった。

それにしても自分が理解しようとする自分の学習ペースより速く、三四郎や見取り図やエバースやダイヤンやヤーレンズが ガンガン リズムネタやサンプリングネタで攻めてくるし、オドーリや永野さんやトムブラウンもより強力な下ネタをガンガン放り込んでくる為に、このブログにおいても自分が情報を整理する事が困難になってしまいました。というか、自分が頭のなかで整理しようとする情報より先に芸人さんにどんどん まとまったギャグという形で精査。呈示されている為に、自分が理解するペースがどんどん後追いになってしまっている。みたいな。そんな心境の中で、アルピーの平子さんだけは、僕のhiphopの理解。と同じペースでゆっくりと都会を歩んでおられる。のが、大変に好感が持てる。「令和の時代に、東幹久のキールロワイヤル!ゆっくり滅んでいく巨体の貴族ーバートランカスター!それが平子佑希なのだ!」しかしアルピー酒井さんは、この状況をどのように見ているのであろうか?見た目的には完全にフランス映画の土色の顔色のおじさんー胡散臭さ。なのだ。やはり、フレンチノワールに出てくる登場人物達は、アメリカや日本のヤクザ映画のように 味方の勘違いを破滅するまで指摘しようとしない。それでいて悪意でもない。

徹底的な個人主義社会。そのような 底冷えのする冬のヒンヤリとしたアスファルトを切り裂きながら、絶対0℃の緊張感の下で時節繰り返される猫の甘噛み程度の男同士のささやかな友情。

「純白のメルセデス。プール付きのマンション。最高の女とベッドでドン・ペリニヨン…。

平子さん!あんた 本物のlast samurai だよ!」

醍醐味なのだ!