映画の話

映画 覚え書き

喜劇 右向け左

いい加減な映画でもうこれを観たら家に帰ろうかな?と思える良さがある。とにかくマチャアキの動きが最盛期の明石家さんまの動きの基盤である事を知れて良かった。確かに自分にとっての堺正章は、西遊記でありチューボーですよ。の70代の短気なセレブ爺いだ。どちらのマチャアキにも、この時代のマチャアキの挙動ではないーダウンタウンが出現する以前の全盛期の明石家さんまの挙動がこの映画のマチャアキであり、豚と軍艦の長門浩之の挙動は全盛期の桑田佳祐の挙動であり、マチャアキ桑田佳祐もともに鎌倉高校の先輩 後輩である。この挙動を全てマッシュアップさせた芸人がジムキャリーであり、ジムキャリーそっくりの動きを日常生活の動きに取り入れた暗黒舞踏のような挙動と柴田恭平とか吉川浩司の口調を真似たアングラ新入社員達が2000年代にバッタのように大発生!一代ブームを巻き起こすようになった。ーそんな気持ち悪いナルシシズムと落ち着きのない挙動で睡眠時間をとらずに働く事を自慢する彼らをいつの頃からか世間ではグリーンADHDー緑の多動性障害とまことしやかに裏で囁き煙たがるようになった。
つまり日本経済のバブルは弾け、いつの間にか社会は量やスピードより質や効率化を求めるようになっていったのだ。そんな社会の隅に葬られた彼らもツイッター上では今日もつっぱりハイスクールロッケンロールよろしく現役ブリバリで活躍している。やはり人間にとって大事なのは、挙動や思考回路ではない!居場所の確保なのだ!


江口寿史の漫画というか、80sのギャグ漫画の前身の雰囲気になっていて良かったです。