映画の話

映画 覚え書き

虹をわたって

映画って、そんなにムキになって漁るレベルのものでないよ。早く家に帰んなよ。みたいな前田映画を象徴する岸部シローの演技。なべおさみ多動症感。乳首をプルプル動かすボディビルダーの男。濃くて雑なスターとしてのスポーツカーを乗り回すショーケン。いい加減な浮かれ大学生の沢田研二など全てのキャラが雑な中で、天知真里だけが細やかな情感を震わすような演技でウチの猫に見えてきた。
こんな気持ち悪い感想が素直に湧き上がってくる昭和の少年漫画のような雑でピュアでナイーブな良さに満ちている