映画の話

映画 覚え書き

喜劇 冠婚葬祭入門

葬式の話題も結婚式の話題も不快だった。倍賞美津子がギャルっぽい若いエロをこだしに演技している感じに森光子がギャルのエロさのおばさん解釈。みたいな感じで倍賞美津子のエロいショットを上書きして被せていくような感じがイタリア映画っぽいエロでもなく笑いでもなく。未満っぽい味つけで、とても良かった。つまり、イタリア映画の変態とほのぼのの中間みたいな感じが倍賞美津子と森光子という全くトーンが合わないか?に見えて、ガッチリあっている。以前みた中村登の森光子と岩下志麻の共演にエロ笑いほのぼの的な相乗効果はなく。ただただ岩下志麻の若い美人っぷりの別格な高級感が強調されていた。

この映画は前田陽一中村登川島雄三ミックス。みたいな映画だが、そもそも中村登の結婚式結婚式も小津のオマージュなので、2重リミックスでありながら、川島映画の桂小金治などの落語家映画の落語家役の落語家自身が映画においてスターを引き立てる脇役なのに、対して、古今亭しんちょう自体が物語の上でサブキャラでありながら画面上で大スターのように撮影されている。というメタの逆メタという ねじれメタの手法がとられている面白さがある。つまり、ゴダール的な意味でかなり複雑なつくりながら貸本屋時代の漫画みたいな素朴な雰囲気でとられている為にダラダラとTVをみながらかりんとうを食ってる時に、この駄菓子の隠し味に無駄にGODIVAの味がして驚く。けど駄菓子だし。みたいな感じがする映画だ