映画の話

映画 覚え書き

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人生劇場 飛車角と吉良常

藤純子と逃げている鶴田浩司が、恐喝の三田圭子を恐喝して逃げる高倉健の幻影のように見えながら、実際に映画の後半で高倉健と藤純子が駆け落ちしそうになる。(その時にお供の手下が若い頃の山城慎吾なのだが、この山城慎吾が被っている帽子が故 上島竜平が…

夜の牝犬

結局は、夜の歌謡ブルース 長崎の雨を昨晩観た時点では、大原麗子の魅力はあまりわからなかった。つまり別段 東映である必要もなく、むしろ日活とか新東宝系の女優のようにも思えた。そのような感じで松田優作の魅力にも自分は気づけないまま映画を追いかけ…

夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース

高倉健や丹波哲郎、梅宮辰夫や緑魔子。三田佳子や佐久間良子。の初期 白黒のクール東映を追いかけていた身からすると、2週間 この映画館から遠ざかっている間にカラーに切り替わって余りにも腐った汚れきった世界観。と思いながら、猫が入院中である事。入院…

来週月曜日 タイヤ交換

白菜とトマトを買う。

ピーターグリナウェイ

ピーターグリナウェイは不味いもん食わせる店。プラスチックで作った昆虫食みたいな。食感も人体への悪影響もダブルでくるやつ。そんな気持ちで、三作目のzooから1作目の英国式庭園殺人事件を見直してみるのも良いだろう。冒頭がホウシャオエンのフラワーオ…

大谷選手

すでに犯罪者顔カテゴリーに入ってしまっている川田通訳の顔。現時点で1mmも犯罪顔に見えない大谷選手が今日から毎日向かう10年間も犯罪疑惑者として報道され、いつ君たち国民が犯罪者的顔だ!と思うようになるのか?ロス疑惑。OJシンプソン事件と同様 これ…

zooとニックスムービー

さっきと真逆の感想になってしまうけど、嫌な2作品だった。1作目はリアルな嫌な感じだし、2作目はリアルな嫌な感じの上に化粧してるみたいな映画。荒木経惟の花に毒々しい色塗って写真撮ってるみたいな。そういう意味で、1作目のバッハは教科書の広告的…

zoo

ピーターグリナウェイは、バードが最高傑作。これも意味わからなくて イマイチの一つ下の順位 イマニ。ただ イギリスの神取忍とか橋本聖子とかマッハ文朱系のイギリスのケバイおばさんが、レストランでパンツ見せてあげよっか?みたいな展開になった時は軽く…

ニックスムービー水上の稲妻

結局ベンダースは、映画を駄菓子屋だとすると、口に含んだ時なんともいない絶妙な不味い駄菓子(苦かったりカメムシの匂いが微かにしたり系)を作る事を期待されている映画監督なんだと思った。反対がカサバテスだと思う。結局、サンドイッチマンがすすめる高…

アンナマグダーレーナバッハの日記

ストロブ=ユイレのGOTH。良かった。バッハもGOTH。演奏していない待機しているオーケストラの表情をじっと観ていると、GOTHイマジネーションがどんどん広がってくる。マジカルラブリーの番組前に説教しにくる99。99の岡村に嘘を吹きこむ間寛平。吉本のオーケ…

悪いジャニーズの後輩

お花畑牧場王(まきばおう)とロード オブ エクステリアジョージ高橋牧場で寿司セックスっす。

恐山の女

五所平の遺作。傑作プログレサイケだった。恐山のトライバルっぽい音。美しいモノクロの画面。寺田豊の出兵。日の丸の旗に寄せ書き。太鼓の音が銃の音。空爆。性格のひねくれた御曹司 長男の腐った登場の背後の壁に映る絵がサガのヘルマーが書いたっぽい蠅人…

煙突の見える場所

ロバートアルトマンっぽさ。というかイタールオセアーニ的というか、rootsの proceed的というか、マッシュブアタックのprotectionのpv的というか、断片的な別々の登場人物がラジオというメディアを媒介しながら一つの話に集約されていくー捨て子を育てる話な…

ブロスペローの本

よくわかんない映画だった。わかった気にさせるオーラが半端ない映画でもあった。動機が謎の説得感?これが大英帝国の力か?ファッキンバッキンガム宮殿!と今書きながらふと思いついた。映画館を出る時、大学生みたいな喋り方をする大人二人が何やら興奮し…

黄色いカラス

風光明媚な鎌倉の大仏の風景に、小津のどの映画だったか?麦秋?間違いなく渋谷実の好人好日ではあったのだが,..淡島千景が角砂糖配ってたし。と思いながら、子役の少年の絵が真っ黒の大仏!まさかの角界オマージュ。東京ゴッドファーザー。途中の牛肉売りに…

おかしなやつ

まるでオードリー若林が、芸人ジミー大西の素顔を演じる自伝的映画。みたいなチグハグさ。芸人が別の芸人を演じる虚構の不気味さがあり、そこで演じられているジミー大西の姿が普段の自分の鈍臭い人生がもし芸人として間違って成功していたら?みたいな2重3…

ツゴイネルワイゼン

陽炎座を観た時、なんかマザコン映画だし、清順観たのにスカっとしない。みたいな感じで、もう一本今日観てしまった。こちらは、前回よりもより濃厚に死を暗示する内容で観るんではなかったなぁ。と思いつつ傑作だった。しかし、映像のみで言えば陽炎座の方…

陽炎座

中平康 女の渦と淵と流れ 吉田喜重 秋津温泉、水で書かれた物語 五所平之助 雲がちぎれる時 中川信夫 姿三四郎 などの良質なマザコン 御曹司文學青年もの あと泉鏡花原作でいうと 白鷺 衣笠貞之助。だし 村上春樹原作の トニー滝谷 市川準。 ああ爆弾 岡本喜…

ツイッター

ツイッターを見ながら、 ロバート・ダウニー・Jrが使用しているのと同じダウニーで洗濯した純白のブリーフを履いたままクンニをする事だけが唯一の自慢のダウナーな汁男優の彼氏に、寝室の壁に宍戸錠のポスターを貼るのをやめてください。と何度もお願いして…

大阪の宿

佐野周二のエリート童貞公務員 石田純一ハーレムもの。とんかつ大将と同じだが、こちらは五所平だけに重くて暗い。まずは乙羽信子の綺麗さが目をひくが、五所平組女優勢揃いの暗さの中にコミカルな話芸の応酬。軽さと暗い重さがピンポンのように行ったり来た…

からたち日記

今まで赤線や遊郭もの映画もまあまあ観てきたけど、田舎の農村での丁稚奉公から芸者宿の丁稚までの期間がここまで長く、そっから妾。空襲、戦後の闇市まで追った映画は初めてみた。やはりホラー的な画面の派手さが五所平メロドラマの持ち味だが、寒村のオシ…

愛と死の谷間

やっぱり五所平のメロドラマはホラーなんだな。と実感した。ホラーなんだしハリウッド映画の原型なんだし。今回はブレードランナーとアルファビル、ツインピークスにスタンドバイミーで夜霧の恋人たちだった。廃墟のような大病院で剃刀を振り回す内縁の妻と…

恐喝

やる事もあるし、東映祭りやりたいけど一本くらいでやめとくか...と思って見始めたら、一週間ぶりの東映画面特有の抑制のきいた美と暴力。小市民社会の友愛や絆の脆弱性を断ち切る健さんの日本刀。グレーの良さが蘇ってくる。荒川河川敷で語り合う少年時代の…

カラヴァッジョ

真面目に働いてるのに悪い事ばっか起こってムカツいて平日にスーパーゲイムービーでありセレブヒッピーイビザムービーみたいな感じでカラヴァッジョの伝記映画をみてしまいました。石田壱成と壇蜜を混ぜたら益子直美っぽい女子バレー部っぽい清潔感でてくる…

バンクシー

バンクシーってバクシーシ山下が語源なんだ。って昼飯食ってる時に突然気付いて、A bathing APE!自分の駄洒落脳がゾーン領域に入った事に鳥肌がたった。 恐らくアルキメデスが浮力の法則を発見した時がこんな境地だったのだろう。 代表作には「ボディコン労…

英国式庭園殺人事件

雲がちぎれる時を見終わった時点で、すでにこの映画の感想は終わっていましたが、英国なのかドイツなのかオランダなのか分かんないけど、宮廷お抱え絵画みたいなのが初期のハリウッド映画のgothっぽい文脈で使用され、(つまり、これはドリアングレイの肖像な…

雲がちぎれる時

本当にメロドラマとして良く出来ている。有馬稲子の中に飯島愛的なものが出来上がっている。これが、そのまま理想の母親像になっていて、理想の母親像を有島稲子の中に錯覚し、その幻影を何処までも追いかけながら職場を転々とする佐田啓二。その母親像を背…

過去たまにメチャイケを観ながら不快感こそなかったものの、まったく複数女性と会話が成立したりグループ交際で遊園地や花火大会に行ってワイワイしたりする人間ではないので、チラッとみてすぐチャンネルを変えていた。特に武田真司の滑舌が悪くていつも何…

男の血潮がこだまする

普通にトラック野郎シリーズの先がけだし、東映の裸の太陽の系譜だし、高倉健と丹波哲郎と三田佳子という三代スターの眩しいミュージカル土建映画だが、とにかく三田佳子のぽってりした唇とパッチリした二重が東映の赤みがかったグレーに合う。実は高倉健も…