映画の話

映画 覚え書き

雲がちぎれる時

本当にメロドラマとして良く出来ている。有馬稲子の中に飯島愛的なものが出来上がっている。これが、そのまま理想の母親像になっていて、理想の母親像を有島稲子の中に錯覚し、その幻影を何処までも追いかけながら職場を転々とする佐田啓二。その母親像を背負ったまま失踪しようとする有馬稲子寺山修司の家出のすすめの演歌的なアングラ美術の画面もいい、

子供の頃、母を訪ねて3千里みたいな気分で母親から隠れこそこそアダルトビデオをみてシッコっていたのか?と自分の幼少期の記憶が勝手に上書きされていく。もう、君らの好きなようにしたらいい。俺は止めないよ。

ただ、一つだけ言わしてくれ。小津安二郎の東京暮色で10代の有馬稲子を要チェックアウトだ。(ここの言い回し岡田斗司夫っぽく改変したほうが良いな。岡田斗司夫っぽさが今はよくわからないが)

岡田斗司夫の動画を何本かみて真似てみた例。ただ、一つに絞るというか。ベクトルをオナニから映画作品に向けるというお話なんですけどもね。ただ、これだいぶ気持ち悪いな。オナニの範囲が逆に広範囲に広まっていってるというか?元のオナニのレベルまで話を戻した方がむしろ良いな。と思いながらの強引に今回紹介するこの一本!小津安二郎の東京暮色。当時25歳の有馬稲子の初々しい不良少女役ですね)あの母親役の山田五十鈴が鶴八鶴次郎や歌行灯の成瀬の旅芸者の話に。母の失踪物語は無限に続いていく。

 

(と、思いながら無限に失踪していた母が巨額の遺産相続と共に桃井かおりになって帰ってきた!というのが、松本清張の疑惑で。映画の中で最初に満洲で失踪した母が、母に擬装した銀座のホステスであるところの現在の嫁である桃井かおりに法廷で説教したり、箱入り娘役でお馴染みの岩下志麻が離婚後 極道の妻になって弁護士役で帰ってきた!もちろん、ここにアルドリッチの何がジェーンに起こったか?まで続けて、祖先はアメリカ人だった!みたいな感じで、山田五十鈴の母、桃井かおりの祖父母にあたるところのジョンクロフォードとその姉のベディデイビスが殺し合いをしていた!みたいなアナザーストーリーファミリーヒストリーみたくマッシュアップさせてもいい)

後から付け足した この疑惑の映画紹介の文章 要らないな。これがソープランド 串カツ田中 秘伝の付け足し汁であるところのaka とんかつDJアゲ太郎)

あと、この後から付け足した部分が観る前にピーターグリナウェイの英国式庭園殺人事件の感想になってしまったんですが、これはどういう事か?というと一本観る必要なかった。また金を無駄遣いしている。という事なんだけども、その金を無駄遣いして余計に映画一本分 芸能ゴシップだか映画の感想を喋っている金と時間と政治ニュースに汚染された老人の脳の無駄遣いも含めて、この庭園殺人事件の感想になっていた点がピーターグリナウェイの凄さ。だし、ダミアンハーストっぽい梨元勝さんがピーターグリナウェイさんだと思っといたら良いでしょう。