映画の話

映画 覚え書き

ニックスムービー水上の稲妻

結局ベンダースは、映画を駄菓子屋だとすると、口に含んだ時なんともいない絶妙な不味い駄菓子(苦かったりカメムシの匂いが微かにしたり系)を作る事を期待されている映画監督なんだと思った。反対がカサバテスだと思う。結局、サンドイッチマンがすすめる高級駄菓子みたいなオーソドックスな高級感のが元気でるじゃん。だからポールニューマンのハリーアンドサンとかジョナサンデミみたいな奴で充分なんですよ。わざわざ不味い駄菓子 発掘しに行ってるから、どんよりする訳っすよ。だが、しかし、これがドイツの労働者の娯楽映画なのかも知れないっす。大人の男が甘いお菓子食って気持ち良くなってんじゃねえよ!微妙に不味い菓子食えよ!

そういう意図で作られているのかも知れません。

ドイツの労働者の映画というと、ファズビンダーの「不安は魂を喰らいつくす」。良かったっす。

 

以下の文はそこに気付かないで観ていた時の感想

 

ヴェンダースは中途半端なインテリ監督。いけてる広告屋臭が好きじゃない。と思いながら、やはりラスティメンのシーンは号泣してしまったし、コメディアンが死にかけのニコラスレイの前でいきなり下半身脱いで喚きちらしたシーンとかもザ アメリカのコメディ業界の狂気を切り取ってて良かった。

頭が良すぎるゆえの盛り上がり(ピーク感)のない映画。やはりこの流れで今日のメインはヒッチコックの断崖だが、猫の体調もあるし夜は諦める事にしたが、ヴェンダースみたいな手コキムービーを見せられて、本番前に帰宅する事に静かな怒りを覚える。しかし僕も大人の理性を徐々に学んでいく事にする。つまらないところで映画を観るのを止める事が映画を止めるまでの過程だろう。この理性を超えると結婚したアイドルに、タラちゃんのコスプレをして夜這いするオタクみたいな感じになる。しかし、そこまで行ったら、むしろ本物のオトコだろうという気もする。オタク界の松田優作だ。

 

そういった社会的規範を飛び超える気概が無いから駄目なんだ!ヴェンダース?聴いてんのか?お前はよー?ことの次第でも、コッポラに説教されてたじゃねえか?何回おんなじミスすんだよ?だから、最終的に公衆便所の映画しか撮れなく なっちゃったんだろ?毎回。毎回。手コキみたいな映画を作りやがって!

 

といった気持ちと、真面目に日常生活きちんとやったら、手コキみたいな娯楽しか結果として残ってない。みたいなのもよくある話。必然だし。手コキも止めて、ムラムラしたらスポーツニュースみたり書籍みたりしてふて寝てしまった方が合理的経済的だろう。ムラムラする奴 ダンディじゃないし。赤ちゃん?=ヴェンダース筑紫哲也さん。公共施設は綺麗に使用しましょう。みたいな気もした。