映画の話

映画 覚え書き

日曜日の人々

闇と光のバランスがとても素晴らしく、瑞々しいヌーベルバーグの先駆けのようでもあり鮮血の美学のようなホラーアメリカンニューシネマ的な要素もあったが、途中でトリュフォーの突然炎の如くやセルジオレオネーのワンスアポンナタイムインアメリカの車ごと川に突っ込むシーンと内田吐夢の警察官における甘粕中尉と満洲国の影などがみえてきて落涙してしまった。それが、野獣の青春がデパルマスカーフェイスのダミーにみえたり、燃えあがる焦土のラストがハリウッドバビロンの目次録的な比喩にみえたりした記憶と今重なってきた