映画の話

映画 覚え書き

花咲く港

まさか木下恵介、初監督作を観ながらプイッカルドや華麗なる一族がフラッシュバックしてくるとは思わず... 太平洋戦争最中に撮影された映画であるにも関わらず太平洋戦争を一大造船 鉄鋼詐欺事業にシンクロさせる木下恵介の胆力と発想に驚かされるとともに、カルメン故郷に帰る佐田啓二しかり、2枚目俳優のコメディアン的要素を最大限引き出した木下恵介のスキルに驚かされた上原謙小沢栄太郎の2重奏であった。 小津作品の笠置衆を見慣れてしまうと、前期 木下作品の菅原文太めいた笠置衆もまた味わい深く感じてしまうが笠置衆と東野英治郎の喧嘩のシーンを観ながら陸軍を思い出しつつ、今wikiでチェックしたら上原謙も出ていたようだ。全然気付かなかった