フィッツカルド
フィッツカルドを見ながら、西武劇の発展がハリウッドメロドラマになっていく歴史的過程とドンシーゲルの2丁拳銃やフォードの3悪人に見られるナイブーな悪役と独善的で暴力装置である保安官がサイコパスキャラクターとして一つになっていく過程ージェームズディーンからダークナイトまでのハリウッド映画史をドイツ映画的側面でみる事で、ムルナウ「サンライズ」から「ジャイアンツ」ダグラスサーク「風と共に散る」。そしてセルジオレオネーとコッポラへの道。まるでアメリカの国道をビンテージ古着を求めて探す旅のような気分と言えば良いか?
ロジェのフィフィマルタガルやビスコンティの夏の嵐を彷彿させる2重入れ子構造になっている。
いずれにせよ、中村登の結婚式結婚式をみた時に、小津の小早川家の秋は3d化されたような豪華さを感じたが、この映画は初期ドンシーゲルやフォードをスペクタル化したようなゴージャスさに夏の嵐などビスコンティ作品のレイブパーティー映画の親和性も見られる。これが後のコッポラに繋がっていく