期待していなかったが、かなり見応えがあった。最初ノイズ程度だった画面上の無数の点ー大企業サラリーマンの人の群れや高層ビル群の無数の窓がどんどん振動がデカくなって、湘南で太陽族大学生が歌い踊りいちゃつく夕方の海岸でイカサマ麻雀の返済を理由にキムタク大学生をめちゃくちゃにボコる小池朝雄の引きのショットがピークになる。迫力があった。
会社の役員室のオブジェがバリの呪いのオブジェ風だったり。細かい小道具にも視覚的演出がありつつー最期はとても尻切れとんぼのしょぼい終わり方だった。
江原達よしがキムタクっぽかったり
全てが類型的なのに、何処か普通の映画と違う見応えがあった。きっと原知佐子と小林桂樹の不倫生活の盛り上がってるピークから終焉までのプロセスを殺人事件や恐喝などの起伏のあるドラマティックなサスペンスと関係ないとこで対比的に淡々と丁寧に日常の時間軸を追いかけているからだろうと思う。