映画の話

映画 覚え書き

bu・su

 

最初は、東宝映画だと思ってみていて相米慎二の飛んだカップルや台風クラブの日活に真似というか新東宝版対抗版を作るとして失敗した作品か?と思いながら見ていた。黒い乳房と頭の中で比較していくうちに、徐々に高嶋政宏の親父。高島忠夫の花影やいちかばちか?や珍品堂主人の敏腕呉服屋営業マンが浮かんできた。呉服屋営業マンは夜の流れ。では宝田明が演じていた。秋刀魚の味佐田啓二ゴルフクラブ。その湾岸高級マンション地帯に住む課長 島耕作クラスの階層の家族のご子息が通う高校。まず筆頭に小林旭青い乳房や夜の手帳、それが神楽坂に位置する高校。この学校の舞台である。そこから浮かんできたベンダースのことの次第。の核戦争後の世界を描く映画内映画サバイバーを観た後のダラダラと続くメイキング裏話の2時間。みたいな感じでずっと白け気味にみていた

大楠道代の色気がさっき見た悪名の田宮次郎や浪花千恵子のイメージに被りだした時、ふと富田靖子高嶋政宏の演技とも呼べないようなカメラの前で強張った野生の小動物のような、ある意味でアートな、演技とも呼べないような自己主張に次第にのめり込んでいきつつ、心中網島月を想起さそつつもつまらなかったダニエルシュミットの書かれた顔の全貌が今はっきりと姿を表しつつ、最後にデパルマのキャリーで終わる事に本当に驚いた。それにしても、市川準はいつも微かに死とノワールの匂いがするホームコメディスタイルだ。黒沢清の叫の葉月里緒菜冨田靖子。伊東かずえ。先生に大楠道代

サスペリアと同じ計算された非常にマイルドなホラー学園もの。ともとれる

 

山下達郎の土曜日の恋人やデトロイトテクノのシンセ音など70年代に90年代っぽいヤサグレ感が混じって、今の不景気からするとキラキラした映画だった