色々と猫の具合も考えると、今日もこの一本のみという感じになってしまうのだが予想以上のスカムムービーで今日もこの一本で打ち止めなら、ラオールウィッシュ見れば良かったな。と残念に思いながら、ブライアンデパルマ的なドロドロした感じとウェスアンダーソンっぽい軽みの連発ギャグが混在している感じがまず、現在のアメリカ映画のコメディが前田陽一映画のパロディなのか?前田陽一映画が古いアメリカのノワールとかスクリューボールコメディ映画のパロディなのか?わからなくなりながら、はっきり戦勝国と敗戦国の意識が混ざる瞬間に、明石さんま そっくりの動きをする当時スターアイドルとしてのマチャアキがブライアンデパルマのキャリーやファイトクラブのエドワードノートンに見えたり、精神病院から脱走してきたオードリー春日似のテロリストが三島由紀夫のパロディだったり戦場のメリークリスマスの坂本龍一だったり、なべおさみが戦メリのタケシに見えたり、何度も意識やイメージがホラーとコメディの間を反転する変さがとても良かった。なんというか、いじめっ子と虐められっ子の社会的あるべき態度というのは常に反転するものだが、そのフラッシュバックを戦時中まで戻すとサイケみたいな感じになるというか料理で言えば、イワシの内臓とか魚の内臓系のキムチみたいな、B級グルメスカム映画なのに大人の微妙な苦み味みたいな良さもあった