結局この頃の日本映画のドラキュラと宝田明の風貌を絡めたり、冒頭の2001年の宇宙船のようなセットで顕微鏡で宝田明が覗きこむシーンから司葉子の実家近くの暗がりでの逢引シーン全体が眼球になっているようなホラー映画のパロディのようなコメディセンスの映画セット美術と加東大介や有島一郎、上原謙、宝田明などのオールスターコメディの雰囲気がめちゃくちゃ好きなんだな。と思いながら、団レイコのキャラクターが初期の加賀マリ子や黒い10人の女の中村玉緒に被るめちゃくちゃ動かまわるコミカルなヒロイン像の感じも良かった。
最後の隠れ家的な会員制高級バーも大正時代のアンデルセンの青い鳥をもじった絵本みたいなビジュアルのメルヘンと退廃が混じったような黄緑っぽい青で統一された画面で酔っ払って全員が乱闘する感じも良かった
