映画の話

映画 覚え書き

彼等は顔役だ

正直、映画juiceの中で2pacが興奮して観ていたラオールウォルッシュの白熱の方を見たかったのだが、猫を病院に向かいに行く時間が遅れてしまうので断念した。思えば若い頃から日常生活の欺瞞のみならず、新卒の頃から納めるデザインデータや15分〜20分程度のデッドラインの遅延、上司への嘘の報告、履歴書の偽装工作、クライアントへの言い訳、単純に寝坊。など、このレベルの誤魔化しは数えきれないほどやったし、また、そのようにしなければ、ここまで生きていくのも難しかったのではないか?と思う事さえあるのだが、あまりガメつくなると猫に災いが起きるような気がしてきて最近は情報にガメつくなるのを意思の力で止めるようにしています。情報を追わない努力。

しかし、観てみると、ハンフリーボガードのヌメっとした悪役を更にカッコよくしたような演技にしたのがjuiceの 2pacの演技で、ただのボギーのオマージュでなく完全に新しい2pacとしてのキャラが出来上がっている事の黒人映画の面白さだし、そこを発見できてむしろ良かったが、結局、白熱を観てないわけだからjuiceの監督のあそこのシーンの意図も本質的には何もわからない。他にもdj大会の合間に強盗してるシーンも被ってたけど、あれもセルジオレオネーのワンスアポンナタイムアメリカのジェームズウッズの役がこの映画のボギーで、2pacとジェームズウッズがボギーの役をやってる訳です。そういう意味では、この映画の前に観たカークダグラスの死の砂塵がセルジオレオネーのウエスタンなんだけども。

とりあえず、白熱のあらすじだけでもチェックするようにすると、マザコンのギャング映画のようで、これは、かなり以前観たロバートアルドリッチの傷だらけの挽歌でリメイクしてるのではないか?と思ったのですが、当時はギャング映画TSUTAYAで借りてきたのにマザコンサイコパスかよー。ビックママうぜーし。酷いの借りちゃったな。と思ったものですが、これは実話だったようで、そうすると、この実在したマザコンギャングの元ネタの映画が古典的名作としてアメリカでおさらく昔から過去何度も TVで放映されていて実際に同じようなマザコンギャングがセレブの娘を誘拐、監禁していた。というアメリカの病んだ一面を垣間見つつも、実際には観ていない映画の方の解説を熱弁してしまいました。皆さんはチェックしてみて下さい。あと、0課の女 赤い手錠も傷だらけの挽歌のオマージュと言えばオマージュだけども、あの映画は丹波哲郎と郷えいじの顔面の圧力にとにかく驚いた思い出があります。