やっぱり、内田裕也の人間の腐った御曹司役が良かったっすね。作り込まれたボンボン役といえば夜の手配師の伊丹十三。巨人と玩具の川口浩。ニセ大学生のジェリーフジオと若尾文子。シャープなださカッコ良さというか。日活の高品格や悪名の田宮次郎。大番の仲代達矢。狐と狸の加東大介などの味悪役などと言うジャンルもありましたし、不良映画といえば天知茂の黄線地帯の童貞の殺し屋役。憲兵と幽霊の童貞の憲兵。最初、堺正章の右向け左や虹をつかもうの岸部シローやショーケン、沢田研二。GS系鳥山明、江口寿史や高橋留美子の漫画系俳優の流れかと思いました。沢田研二はリボルバーや大阪物語の芸人役もありましたね。実際、あの映画には、本人役で若い頃の千原ジュニアも出ていて、めちゃくちゃチンピラ芸人で迫力があり、「これが大阪ローカル時代のジャックナイフと言われていた頃の千原兄弟かっ!」などの驚きもありました。そこから、嗚呼軍歌のーフランキー堺や財津一郎のコンビや喜劇 初詣列車の渥美清と小松政夫。明日の敵は今日も敵の堺正章となべおさみなどのコンビの魅力にハマっていくわけですね。井上梅次 夜の牙の裕次郎、岡田真澄、浅丘ルリ子のトリオも良かったですね。これが後の裕次郎映画 夜霧よ今夜もありがとう。に繋がっていくわけです。あと、エドワードヤンの恋愛時代と画面の絵自体が被ってくる暗い感じも良かったです。メロドラマのピーク時に呪怨やリング系のコマもあります。アイビールック夜叉が淵みたいな青みがかったデジタル海の景色のバックで失恋の告白みたいになっていました。