映画の話

映画 覚え書き

9つの弾丸

この映画は、世間で評判になっている程面白い映画では 無かった。しかし、パルプフィクションコミック雑誌なんか要らない。の元ネタになっている点では大変 勉強になったし パルプフィクションの見方も変化した。つまり、ドキュメンタリータッチというには、あまりにも過剰に劇画化された三面記事的な画面に最初はイラッとするものの、その三面記事的なある人の日常が別の人の劇画化された日常の満たされない願望みたいな感じでシームレスにシーンが切り替わる為に、三面記事がまた別の三面記事を作りだす社会状況そのものをpulp小説という形でまとめたアメリカ文学史ージムトンプソンからバロウズ ハンターsトンプソンまでーの仕組みがよく理解できる映画になっている。

 

先週の裸のランチも観ておけば良かったなぁ。と思わせる作品だったが、そもそもこの作品も無理して観る必要がなかったぐらい映画館ではテンション上がらなかったのに、つまらないと思いたくないので自己暗示をかけて饒舌になってしまっているうちに、また脳内無駄遣いが加速度を増しているし脳内で納めてしまう事が大事だ。僕もオタクとして、春シーズン開幕に向けてだいぶ仕上がってきた。このまま、ビリーザ オタクキャンプなどレオタード姿にはみちん(レオタードの裾から出ているチンコに黄色の蛍光塗料を塗布し、どの角度から撮影しても、ちょうどXの新しいロゴみたいな感じにみえるようにデザインされているし、もちろん、これはバレンシアガのオマージュなので、ゆくゆくは、カニエやバーゼルなどとのコラボも期待している。蛍の墓でズブズブにジブリとのコラボもいいっすね?夢膨らみます。)で映画を紹介する裏ビデオを大量にダビングして都内 手売りして回るのも、あながち悪い思いつきではないだろう。そういえばkohnも高田純二パクってたし。これはお洒落さんの思考回路なのだ!確か、ジョンレノンとオノ・ヨーコが初めて出会ったエピソードもそんな感じだったと記憶している。

 

冗談というよりは完全に自己プロモーションもさておき話を映画の話に戻すと、ただただ三國蓮太郎と伊藤雄之助の過剰な顔芸の為に存在するような映画だが、そういう撮り方もよりpulp fictionを連想させた。話は逸れるが伊丹十三マルサの女における山崎努が静の怪しい人。だとすると、この映画の三國蓮太郎は動の怪しい人だろう。三國蓮太郎という役者は、このようなサイレント映画時代のパントマイム芸も熟知している役者だと個人的には思うが、初期のニコヨン物語や他人の穴の中で。などのtokioの長瀬っぽい昔の自然な三國蓮太郎のが好きだし、日本泥棒日記の三國にも良かったが、あれが過剰な狸役者になる三國蓮太郎の分岐点だったのか?と思うなど、ベスト オブ 三國蓮太郎映画をしらみつぶしに掘りたくなったりもしてくる