映画の話

映画 覚え書き

博徒解散式

映画を観ている時は、大袈裟な外連味溢れる深作演出に初期東映のスマートさはなくゲンナリさせられたものの、映画見終わって家に帰って色々と家事をしている時に、結局 鶴田浩司があらゆる嫌がらせや工事事故や渡辺文雄から数々の裏工作をうけても我慢していたのが、最終的に社長室に内側から鍵をかけて短いドスで殺し合いをするつもり。だったからなんや?!という事と、その為に鶴田浩司の喋り方が映画の冒頭からラストまでいつも震え気味で気弱な鬱サラリーマンみたいな喋り方だった事に気付いて、その思考回路にめちゃくちゃゾッとすると同時に「ヤクザ渋ぅ〜」ってなったし、裏政治野郎!汚らしい野郎だ!と思っていた渡辺文雄が最終的にドスを持たされて殺し合いをさせられない為に普段から色々と政治的根回しや工夫や経費をケチったり節約を重ねながら生活をしていた我々と同じ小市民に思えてくる。

あと、帰宅してから男度胸で勝負する。や夜の歌謡シリーズにも鶴田浩司が出ていたような気分になってくるし、次第に東映を観続けていくと、どの映画にも心霊写真のように鶴田浩司が映りこんでるような気分になってくるし、丹波哲郎や鶴田浩司、梅宮辰夫映画に高倉健が出てない映画だと高倉健の不在感がもの凄い不自然な感じになってくる。赤の画面みた後黒の画面みると、黒が赤に見える。みたいなものと考えて下さい。

ガスバナーのような青い炎で燃える日活ロマンポルノシリーズの東映番みたいな映画だが、このテイストが90年代のVシネの雰囲気に繋がっていく