久しぶりにヴィスコンティのルートヴィヒを再生。購入以来 一回も面白いと思った事がなく、2〜3回挑戦して最後まで観た試しもなかったが、昨晩みたら厳かな貧乏っちゃま系大河ドラマ ホラーで とても見応えがあった。現在、自宅でDVDを再生する事以外にいっさい娯楽のない自分にとって、この映画の王子の世間知らずな幼稚ぶりはとても迫力があった。それでいて顔を真っ赤にしながら周囲に自分の考え方を強固に主張し誰からも話を軽く流される様と周りの景色の静謐な美しさのバランスはとても良く、蟻の王国が崩壊する様を自宅で帰らない両親を待ちながら、観続ける小学生。みたいな気分になる。
あと、太陽は知っている。くらいしか面白く感じなかったロミーシュナイダーがめちゃくちゃ良くて、ロミーシュナイダーでないとこの映画の意味がない。と思えるほど引き込まれる感じがあった。少しジャンルはズレるが世にも奇妙な物語の一作目のジェーンフォンダの気狂いわがまま姫。みたいなホラーと風光明媚な景色のほっこり感の中間くらいの空間形成の気持ち良さに酔った
1時間くらいで集中力がきれて、ジャンルノアールのトニの冒頭だけみたが、これは傑作。購入して良かったし、何本か観て天才マックスの世界とライフアクアティックしかよく分からず、ダージリン急行やアステロイドシティには画面の意図がわからず不満すら覚えたウェスアンダーソンの目指していた世界観の完成図を初めて観た。みたいな気分になった。