監督 本田達男。
和製ダリオアルジェント シャドー。傑作ジャーロ。
あくまでピンク映画なんだという使命を逸脱しない限界のヌーベルバーグホラー表現。とても良かった。エロの為に物語を語っているというエロさ。黒沢清の質感。
ホラーの為にエロを語るマリオバーヴォの血みどろの入江。物語の為にホラーを語るジョルジュフランジュの顔のない眼。アメリカンニューシネマホラーゴシックロマンスの為にヌーベルバーグを語るブルーベルベット。
途中で、台風クラブの大西結花と同じ喋りと気付いて、飛んだカップル。十階のモスキート。水のないプール。やその男凶暴につき。や生意気シャルロット。紀子の食卓。砂の器。が浮かんできた。
鉄砲玉の美学の川谷拓三。
この映画での川谷拓三は近藤真彦とか湘南爆走族みたいな若干アイドルっぽいリーゼントで寝癖みたいな感じも良かった。
前回の地井武雄のサミュエルジャクソンばりのピンプ。梅宮辰夫と緑魔子のひも。から悪女の上映日を見送ったのも悔やまれる。ここから悲夢。パラサイトへと繋がっていくのか?
これほど、とぼけた陵辱物にビバップやクールjazzが合うとは思わなかった。
ラストの旦那を車で引き殺してから、真っ赤になる運転してる白痴化した主人公のアップ画面が江戸川乱歩の虫でありジャロだった