映画の話

映画 覚え書き

恐喝の報酬

ヒッチコックの裏窓に対する元ネタ。表窓だが、ジャックベッケル映画のミューズ アンヌヴェルナンのヒロイン役も見どころの一つ。いわゆるマリッジブルーノワール。みたいなジャンルなんすかね。

ブランドン クロネンバーグのアンチバイラルがディトリッヒの真珠の首飾りを模した作品と思ったが、こっちだったようだ。途中に川島雄三の花影っぽくなる池部良佐野周二の口喧嘩のシーン。表窓と裏窓の対決だが「そんな野心もガッツもなくて良い人アピールしてるから結婚出来ないんだよ!」っぽいとこも良かったし、あの映画のラストは墓地の隣の佐野周二扮する骨董屋の家だったので映画の台詞と混ざって2pacのso many tearsと重なるとこも良かった。

しかし、ハライチがその男を逃すな。オードリーが恐喝の報酬の古典ノワールの世界と少し混ざるように雑談が組み立てられていて、ただの偶然の符号かも知れないが芸能人すげー!みたくなりました。

まあでも、このノワール素人ドッキリキャンペーンも今週あたりで終わりそう。素人いじってもそこまで深いもん出てくる訳もねえし

俺は年明けもノワールやゴスは観続けながら、いずれ緩やかにやめていきたい気もしました。ただ見れば見るほどどんどん元ネタがわかってくるのでやめられなくなってしまっている。しかし、芸人さんの話を聞いていて全ての元ネタは見つけなければ本質はわからない。みたいな病気に囚われている気もしてきた。しかし、でかい元ネタに近づく度に広告が外れて本質に近づいている。ような感覚も確かにある。しかし、物事に対する我欲や執着を捨てる事で広告からも解放されるのが一般の人なわけだから。

結局は、自分が言語能力や音楽的才能弱いから映像をたくさん記憶してなんとなく幻覚剤っぽく映画の断片を頭で組む遊び。みたいなのを限りなく透明に近いブルー村上龍が書いていたので試してみてハマってたが、芸人さんなり落語家さんなりこれにスポンサーつけて仕事でそれをやってるからレベル全然違うし、その能力レベルだと別に映画元ネタに使わなくても駄菓子でも何でも話トリップして回せるな。みたいなのに本当に驚いて、俺が映画館行くの金や時間使い過ぎてんなぁ。猫病気だし。みたいなノイローゼっぽい恥の感覚あった。ただ、中毒化していてやめられない。