映画の話

映画 覚え書き

十字砲火

レイシストで嘘つきのパワハラ兵士を古畑任三郎的にじっくり追い込む探偵ものだが、登場人物の大半が気弱で心に闇を抱えている感じとパワハラ兵士の追いつめ方が嘘つきで嫉妬深いみたいな心の弱さを暴力で誤魔化そうとしていましたよね?みたいな感じで非人間的にしつこくしつこくカメラが表情を追う感じが完全懲悪の道徳的に正しい話にも関わらず、めちゃくちゃダークで嫌な雰囲気のミニマルGOTHな映画に仕上がってる感じが良かった。夜にドライブの大女優ルビーモレノが少しだけ出ているのだが、「so what?」とマイルスデイビスの曲でなく欲望という名の電車のマーロンブランドの声でツッコミたくなるほど、ルビーモレノの代表作は未だ観れていない。夜にドライブはハンフリーボガードがロンドンブーツの田村亮っぽい良さが出てめちゃくちゃ良かった。ちなみに木下恵介の今年の春の田村正和がめちゃくちゃ良い味を出しているので観て欲しい。このようにロンブーの亮とか訳すんではなくて、ロンドンブーツとはっきり明記する事で格式が産まれる。だからDVとかパワハラとかではなくて、いちいちドメスティックバイオレンスパワーハラスメント!紀元前98038年 世を忍ぶ仮の姿であるところのー!とニュースキャスターも省略表現をやめてハッキリと事実を報道しなければならない!…とこのように、村上龍のコックサッカーブルースのロリコン精神科医の真似をしたのだが、伝わりにくかったか?しかし、コックサッカーブルースとロンドンブーツ一号二号で2000年代ロンドン クラブシーンの雰囲気は表現できたと思う…。このトークが地上波では絶対に放送出来ない「論点がよくわからないダラダラと無意味に長い話」だが、実際に地上波TV番組でこれを行うとカメラが止められて島田紳助がひとりでに暴れだす。という記述が柳田國男遠野物語にも確かにあったと思う。…という訳で井上梅次の踊りたい夜。の上映時間になんとか間に合う事が出来た。ちなみに暴力表現が好きな方は、安藤昇主演の密告を観てほしい。ほとんど大根役者のように全く表情が変わらないのだが、恐喝のリンチシーンも全く表情が変わらず、まるで外科医のように相手が気絶しないように確認しながら機械的に殴り続けていてプロフェッショナル仕事の流儀を感じました。期せずしてダラダラと脱線しといたのに十字砲火の世界観で感想っぽく上手くまとめる事が出来た。たぶん今バックにマイファニーバレンタインが流れている事も関係しているだろう。人間にはサブリミナルマインドという洗脳される共感能力が本能的に備わっている為に蓋し当然の結果と言えよう。たぶんFBIの自白も電通によるメディア洗脳も、このようなテクニックを駆使して行われているような気も致したした。このように日本人もアメリカ人もムードに弱い国民性なわけなのでフィルムグリムはかなりアナーキーな映画運動であったが、僕ら世代はyoutube大橋巨泉の世界まるごとhow muchを観るとき、巨泉がたけしや紳助、石坂浩二、マリアンなどを子供扱いしながら司会進行をしていて「お前も、そろそろオーストラリアの土地を購入出来るくらい稼げるようになったんじゃないのか?ワッハッハ」みたいな感じの夢とjazzバンドマスターの芸能界華やかやなーみたいに思う。感情奉行にお任せあれ〜