映画の話

映画 覚え書き

地獄の英雄

「ガラガラ蛇がやってくる。」

 

最近は初見の映画の情報を全く知らない映画を観る前に映画の感想文を無意識にすでに書き終えてしまう事も多い。前の映画の感想文で志らく師匠の悪口を書いたら、すでにこの映画の感想文であるだけでなく、志らく師匠の悪口を言っているように見えて自分自身の深層心理に問いかける自己批判であり、この映画で起こっている日常悲劇が地味な形で自分の日常にも偶然起きている。

 

最初に前輪が浮いた状態で走行するアメ車に乗ったカークダグラスでこの映画が幕を開けるのだが、この車はレッカーされている為にローライダーっぽくなっている事がカメラの移動でわかる。次にこの主人公がいきなり田舎の新聞社に入って自分の経歴や就職の為の売り込みを社長室ではじめるも、全てが虚実入り混じる出鱈目でまたその言葉に本人が酔っている為詩人かラッパーかポン中のようになっている。

 

このカークダグラス扮する記者が地獄の黙示録のデニスホッパーやラスベガスをやつけろのハンターsトンプソンの原型のようだが、油田とインディアンのピラミッドの墓掘りとしてみるとジャイアンツにも薄く繋がったりもする。また、よく考えてみると、穴に生き埋めになっている方の男はシャイングのジャックニコルソンの比喩になっている点も凄いな。と思った。

後、見方によるとドライヤーの吸血鬼の無意識がより具体化された意識で映像化されている。と受け取れるな。と思った