映画の話

映画 覚え書き

わかれ雲

観る人によっては、サンドのお風呂いただきます。とか、うち来る?とか、鶴瓶の家族に乾杯みたいなほのぼのとした映画にみえるし、実際、映画館ではそのように自分も見えたのだが、帰宅してから、それぞれの役者の人間不信や苦しみ悩みぬいてこそ知る本物の愛。みたいな思想にハマりまくっている人々の顔面のクローズアップした絵ばかりが記憶に蘇ってきて、めちゃくちゃイデオロギッシュなホラーを観たな。みたいな気分に後からなった。TBSやフジテレビの愛は地球を救う系のドラマにみえてめちゃくちゃ曲がりまくってるサイケな感じが良かったし、江戸川乱歩まではいかない匙加減もとても良かった。こうやって呟いてみて、黒沢清映画の見方の新しい側面がみえてきた