映画の話

映画 覚え書き

神の道化師フランチェスコ

神の道化師フランチェスコは宗教的な映画だ。つまらなすぎて意味深で腹が立ったし寝た。こういう静かな映画こそ大量の幻覚剤を投入して部屋にいっさい光が入らないように密閉して電話線も切って自宅で観た方が良いだろう。ひと笑い起きたところで冗談もこのくらいにしておくが......つまり観る人の高レベルな感受性に委ねられた映画だ。昔脱法ドラッグを服用していた頃お気に入りの一本だったが、今回シラフで鑑賞してその退屈さにわなわなとうち震えた。ただ、今回ところどころホラー映画っぽいとても綺麗なシーンがあった。自分の推しのシーンは、修道女友達が訪ねてきて皆んなで礼拝をしている時の皇室とロボットの中間くらいの無表情とフランチェスコ夜回り先生を外人の詐欺師にしたようなダークなアルカイックスマイルの対比した表情を楽しめるシーンで、この映画は全編が聖なるシーンで眠くなるにも関わらず、画面自体は何処かダークでホラーなのだ。その意図はよくわからないが、その方が聖なる雰囲気は出ていたような気もした。

 

話は変わりますが、今回の松っちゃんのゴシップ報道がうるさくなり始めてから、TVのバラエティで観る松っちゃんの人の話を聞いてる時の表情がだいたい半笑いで、それが原節子っぽい時とデビッドリンチや井上陽水っぽい時があるのだが、あの時に常に松ちゃんは変態的なプレイを頭の中で組み立てていて、それが天才的な笑い話に還元されていってるのではないか?みたいな事で過去のコントを分析すると又昔のコントも新鮮な気持ちで楽しめるかな?と思った。正直、僕は日活ロマンポルノの男女みたいなsexしかした事がなく、一度一般的にいい女とされるような外国人女性とsexした時UWFみたいなアメリカのプロレスみたいな堂々としたsexについていけず大変ショックをうけ、おそらく石橋貴明とか森高チサトがしているようなsexは俺の思ってるsexと全く違うもんなんだろう。みたいな恐れがあるし、その上にAVみたいな変態的sexをたのしんでいる高額納税者やホストの世界があるんかな?みたいな感じがある。そのような感じの何を考えているか?わからない表情の修道士達がでてくる、ちょっとホラー味のある笑がイタリア映画の特徴。みたいな事をスコセッシも私のイタリア映画旅行というDVDで言っていた。この発想はアメリカの50年代のフィルムノワールにも濃厚にあるのである。そうした意味では、この映画に期待したほどのノワール的物語性を感じとれず消化不良だった

 

やっぱりハリウッドザコシショウをマッドマックス風にした漫画っぽい将軍にどこまで中世ヨーロッパ社会のリアリティを感じとり現実みをもって鑑賞できるか?で面白さ変わってきますね。無駄に笑いやホラーをもっともっとという感じで欲しがると見誤る映画という事も言えそうです。そんな意味でウッチャンナンチャンダウンタウンのキャスティングは笑いとして上品なコラボだったんじゃないの?と4半世紀過ぎた今ふと思うのですが。もちろん当時は、ウッチャンナンチャンの薄味いらねー。ごっつうええ感じメンバーで肉ましまし!パワーアップした!と思っていました

 

ライ病患者に夜道で会うシーンは本当に綺麗だった