映画の話

映画 覚え書き

オールザキングスメン

まるでトランプのような政治家役の俳優の演技に引き込まれたものの、だんだんと自分の失言に気分が悪くなって画面を観ながらもうわの空だった。

めちゃくちゃいい加減で嘘つきでブレーンの昔からの友人の女や秘書も食いまくってスパイみたいな事もさせて政治も行き当たりばったりで私物化してるんだけど、政治的支配力を増す=友達をたくさん増やす。=皆んな俺を中心に友達だから生活も万事安心。みたいなのが根底にあるせいで自分もこいつの大衆のヒーローサクセスストーリー伝説に乗っかってけば幸せになれるんや!幻想に徐々に酔っていく感じも色々と不思議な感覚だった。最後にアイツが演説中に暗殺されて会場がパニックになってる時に、主人公がアイツに寝取られた上に洗脳されていた自分の彼女に「今こそ俺たちの洗脳は解けた!この暗殺を無駄にする事なく、これからは自分達で物事を考えて未来を切り拓いていこう!」みたくなってて射殺された大統領がakiraの鉄男みたく「もう少しで大統領だったのに...」のカットで映画が終わり。これはギャグ漫画なのか?何なのか?アメリカらしいキレのあるブラックユーモアかな?と思った

デッドゾーンはこの映画の改悪版という感じもする。マーティシーンが単純に腹黒い野心家として描かれ洗脳されてる方が賢者のエスパーとして描かれている

為にこの映画より浅く単純化されたものになってしまっている

 

後、映画を観てると、こいつの口癖で俺はheck[百姓]の気持ちを代表してんだ!とか、選挙に勝つにはもっとheckを集めろ!とか、自分=heck。だから俺の意見は一般論だし、公共施設は俺のもの。だから全部俺に何でも言えば何でもやるし、俺も何でも公共財産使う。みたいな俺の中にもある図々しさとコイツの意識が同化してきて、「what a heck?」みたいなスラングの意味がわかった気がした。