映画の話

映画 覚え書き

ジェーンバーキンのサーカスストーリー

最初は、フォードの荒野の決闘から始まり、悪魔の往く街。拳銃魔。などのアメリカ映画のシーンの記憶がフェリーニの道と並走して次々重なっていく中で「アメリカ映画の中の一か八かの成功や名誉ある死なんて、アメリカが他国を鉄砲玉にしようとしてるだけですよ。死までの時間はもっと長い」みたいな人を食った温かいか冷たいかわからないオチで終わり、クールジャズとサンラみたいなサイケジャズが混ざったマイルスデイビスのブラックマジックみたいな悪魔っぽいjazzがゆるく流れて終わる。

フランス映画だった。

 

後、やっぱりジェーンバーキンで若い頃から老年期に至るまで赤塚不二夫のイヤミとか青島幸男意地悪ばあさんのAVみたいな感じなんだけど、毎回 意地悪婆さんなんだけど哲学者AV嬢であって、意地悪婆さんだと思ってすいませんでした。みたいな着地になるのが、今回 最期に「若い頃から意地悪婆さんやってきて人生に怯えていた時期もあったけど、今回のは嘘泣きでした〜ー」みたいなまさかの意地悪婆さんの本気の涙と思わせといて意地悪婆さんの乙女っぽい嘘泣き!どんだけ意地悪婆さんなんだよ?みたいな世界観がジャックリベットの介入で深みが増していた。これゆえのジェーンバーキンのサーカスストーリーというタイトルの意味に繋がってまりいます。この二人のコンビで地に堕ちた愛→美しき諍い女→この作品と、スーパーモデル意地悪婆さんからガチの意地悪婆さんに年齢が見た目に追いつくまでのレイヤーを楽しめるでしょう。みたいなフランス映画的なお洒落さ。なんだろうな。と思いました。

いわゆる泉ピン子の「ぴんこだち」ですよね?

(この一文は文脈的には完全に不要ですが、僕のフランス三ツ星レストラン修行時代に仲間のフランス人パティシエ達の声帯をさんざんに震わせ人生を豊かにするフランス料理のデザートの数々の隠し味のお供にしてきた僕ご自慢の渾身のウィットに富んだフレンチな笑いを!そのギャグを!講談師 伯山先生のラジオ番組において神田伯山先生の美声を通して!まさに今週!日本全国のお茶のまにーーっ!(このお茶の間にの「まにーーっ」の箇所は浜省のmoneyの感じで気分を出してお願い致します)広めて頂きたく 謹んであえて挿入させていただきました!)

 

結局そういう意味ではチャップリンもある意味アダルトビデオなんじゃないか?と思うし、いつか見直したいっすね。そういう風に捉えると、ゴダールも毎回AV女優に恋して毎回失恋してるAV監督みたいな側面もあるので、今回見なかったけどゴダールバーキンが組んだ右側に気をつけろ。どんな感じだったかな?って見直したいっすね。全く覚えてないっす。

だからフランス映画 京都人の全くぬけないAVみたいな感じだけど、よくよく考えたら 京都出身の芸人 上岡龍太郎宮川大輔も紳助もみんな性癖めんどくさそうですもんね。みたいな発見がありました。あと、最初にババアがエロい。ってなったのがマリーネディトリッヒからだけども邦画だと浪花千栄子が自分が初めてエロいな。と思った意地悪婆さん役者なんすけど、溝口健二祇園囃子でしたか?たぶん出身 京都っぽくないですか?あと浪花千栄子のお歯黒 最強っすね。

やっぱりぬけないAVについて考え続けて、最終的にぬけるようになるのが哲学なのかな?伊藤雄之助が中国人のスパイやってて小籔そっくりだったのも良かったしダウンタウンの犬のコントみたいになってる高倉健のメイクとの絡みも良かったっすね。AVで抜いちゃてるけど、よく考えるとコントの領域に入ってる事確かにありますね。そっからのさらにフランス哲学への飛躍といいますか...